芝生は弱酸性を好みますが、人間の体は,酸性orアルカリ性?
芝生は弱酸性を好みますが、人間は弱アルカリ性が健康的と言われます。
人間の体が「弱アルカリ性(pH 7.35〜7.45)」を保つことが大事な理由は、体のあらゆる生命活動(代謝・酵素反応・細胞機能など)がその範囲で最も正常に働くからです。
1. 酵素が最もよく働く
体内で起こるほとんどの化学反応は「酵素」によって進行します。酵素にはそれぞれ“働きやすいpH”があり、その多くが 弱アルカリ性(pH 7前後) で最も活性化します。→ 血液が酸性に傾くと、酵素の働きが鈍り、代謝・エネルギー生産・毒素の分解などがスムーズに行えなくなります。
2. 細胞の活動が正常に保たれる
細胞内外のpHが乱れると、
- 細胞膜の機能(栄養の取り込み・老廃物の排出)
- 電解質バランス(ナトリウム・カリウムなど)
- 酸素の運搬能力(ヘモグロビンの働き)が悪くなります。
→ 結果として「疲れやすい」「免疫力が下がる」といった不調が起こることも。
3. 酸性になりすぎると命に関わる
血液のpHがわずかに変動(例えば7.0以下)するだけでも、生命維持が難しくなります。そのため体は、呼吸(CO₂排出)や腎臓(酸やアルカリの調整)で常にpHを**厳密に一定(約7.4)**に保っています。
4. 「アルカリ性の食事がいい」と言われる理由
実際には食べ物自体が血液を直接アルカリ性にするわけではありませんが、野菜・果物など「アルカリ性食品」と呼ばれるものは、代謝の過程で酸性老廃物を減らし、結果的に体のバランスを保ちやすくすることが知られています。
まとめ:
人間の体は「弱アルカリ性の状態」で最も安定して働くように設計されている。酸性に傾くと酵素反応や細胞機能が低下し、健康に悪影響が出る。

