欧州の現象が日本に影響する天気

2025年8月は群馬県伊勢崎市で41.8℃の最高気温を記録更新した日です。今年の酷暑は、数千キロ離れた場所観測された現象がほかの場所に影響する
テレコネクションが重なったとのことです。地球規模の現象と局所的な現象など、複数要因が重なったことで極端な気温になった。
欧州を襲う熱波をもたらした高気圧によって偏西風が蛇行し、日本付近では平年より北側に流れ移動している。「シルクロード・テレコネクション」と呼ばれる偏西風の蛇行パターンで日本に猛暑をもたらしやすいことが知られている。
フィリピン付近での熱帯高気圧の活動も影響した。熱帯低気圧は上昇気流の塊だ。対流圏の上層までふきあげられた空気は、日本付近で加工して高気圧を強める。これは「PJパターン」と呼ばれるテレコネクションで、「高気圧が北に張り出し、強まったために猛暑につながった」
さらに局所的な現象も重なったようだ。関東付近は弱めの偏西風がふいていたので、風が山を越える際に気温が上昇する「フェーン現象」も発生した。
また、連日の猛暑の影響により、夜間に十分気温が下がりきらずに日の出を迎えた。世界・日本・関東で複数の現象が重なった結果の様である。
気温も雨量(線状降水帯)もそうであるが、いつどこで現象が起きてもおかしくない。
残暑が長引いて秋が無い気候になる可能性も高い。その為にも今年の秋からベントをしっかり育てて来年に向けて準備が必要だと痛感する。