人口爆縮

ゴルフ場のキーパーと先日社員が辞めて、募集しても人が集まらないとの相談をされました。翌日の新聞記事で人工爆縮と聞きなれない文字が有り、読んでみると、これからゴルフ場が直面する2025年問題であり、担い手不足と重なると感じたので、記事を要約してみました。

人手不足が日本経済の申告な制約になってきた!恐ろしいのは、今起きている人手不足がこの問題のほんの入り口にすぎないということ。実は働き手の総数は、女性と高齢者の就労拡大により今年過去最多を更新している。にもかかわらず、足元で人手不足が強まったのは、働き盛りの25~44歳の就業者が大きく減ったのが原因だ。2013年から10年間で大阪市の人口を上回る290万人も少なくなっている。育児中の女性は時間に制約を抱えて働く人が多く、高齢者はフルタイム就業を避けがちだ。75歳以上の後期高齢者に達した「団塊の世代」は労働市場から退出しはじめている。若者の労働力の目減りを女性と高齢者が補うモデルが限界に近づいている事が日本の現在地である。

この先には、担い手の加速度的な減少が待ち受ける。2020年に7509万人だった15~64歳の生産年齢人口は2040年に6213万人まで減る。今後10年間は平均で約43万人だが、2030年以降の10年平均で86万人と倍速になる。10年後には政令指定都市の人口に匹敵する担い手が毎年目減りする「人口爆縮」となる。

日本の総人口は56年に1億人を割る見込みだが、深刻なのは人口古保では無く四半世紀で2割といる減少スピードだ。労働提供が急速に減る一方、高齢化率は上昇するので、人手が掛かるエッセンシャルワーカー等の労働需要は高止まりする。10年後には1100万人の労働供給不足が発生する。労働力不足を解消するにはあらゆる組織で省人化を徹底し、人材の無駄遣いを許さない社会に転換する必要がある。賃上げ競争とそれに付いていけない企業の淘汰は、貴重な労働力を安易に使う事を防ぐ一つのメカニズムとなる。個人が複数の役割を担う「1人二役」というマルチタスクもキーワードとなる。

この記事を読んでゴルフ場業界も農業界も確かに、高齢者に依存している。この10年で何かイノベーションを起こさなければ生き残りは難しいと思う。

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