アメリカ南西部が熱波で危険な暑さ! 日本の夏の影響は?

2022年カリフォルニア州の一部やネバダ州、ユタ州、テキサス州では、37.8度を軽く超える地域が続出しています。 各地で「Excessive heat warning」という聞き慣れない警報が 米国立気象局から発令している様です。Excessive heatは、気温と湿度から割り出されるHeat index(熱指数)が2時間以上連続で華氏105度(摂氏40.56度)を超える場合を指します。このような暑すぎる気候が、南西部で続くメガ干ばつを一層激化させていると考えられています。この熱波は、米西部から南東部を波のように行ったり来たりしている感じです。

危険な暑さ

アメリカ気象局によると、その年はじめての熱波ではまだ極端な暑さに慣れていないため、より深刻な影響を受ける可能性があるそうです。リスクを最小限に抑えるために、気象局は、

1)軽くてゆったりした服を着る。

2)外での活動を避ける。

3)エアコンの効いた場所で過ごす。 

4)いつもよりたくさん水を飲むこと   などを呼びかけています

交通機関や電力網などのインフラが暑さの影響を受けることで凉をとれなくなった人が、リスクにさらされるケースもあります。先に挙げた昨年の熱波では、オレゴン州ポートランドで路面電車のケーブルが溶けてしまい、公共交通機関で移動できない人々が危険な暑さに見舞われました。テキサス州では、今年5月の熱波によって火力発電所が停止し、電力網が逼迫(ひっぱく)したため、州民に対して節電が呼びかけられました。

異常な暑さの原因は?

暑さの原因としては、ふたをされた状態になった高気圧が長時間同じ地域にとどまることで異常な高温になるヒートドーム現象がパッと思い浮かびますが、もっと大きな観点で捉えると、たぶん気候変動が関係しているんじゃないでしょうか。

米環境保護庁(EPA)によると、アメリカでは1960年代と比較して熱波の頻度が3倍に、熱波が起こる期間(熱波シーズン)は50日長く、一度の熱波が続く日数も1日伸びたそうです。おまけに、熱波は激甚化しているとのこと。いいことがなんにもないぞ…。

世界中そこかしこで、猛暑はより激しく、より当たり前に起こるようになってきています。4月にはインドで50度を記録しましたし、5月はスペインが記録的な暑さに襲われました。世界がひとつになって化石燃料の使用をやめない限り、気候はどんどんひどくなる一方です。

更に深刻なのが水不足。ラスベガスだけでなくロッキー山脈のエリアでも雨や雪が少ないようで状況は悪化するばかり。結果的にミード湖の水位は下がり続け、なんとその量、満水時の35%しかないという。水不足は水力発電や飲料水、植物にも不足となり食糧不足にも繋がる。アメリカ家庭で一般的な芝への散水も1週間に2回日没後に散布と洲により決められており、違反すると罰金があるとの事。高温、干ばつ、洪水と異常気象は人間の生活を脅かす存在です。